MBAで使って良かった本(基礎編)
2017/03/14
国内MBA(フルタイム)で2年間通っていました。
2年間で大量の本を読んで課題をこなしたり、色々な分野の本を読みました。
国内MBAは米国からしたら、そこまで価値がないとかいうけれど、言語の壁という敷居がないかわりに、深くまで吸収する上では非常に有意義だと思います。
自ら進んで英語の授業もできるし、英語のケースも大量に与えられるから、別に支障はないのではないでしょうか。
たぶん、国内MBAと海外MBAを取得する最大のメリットは多様性。
国内MBAの多様性は海外で取得するよりも少ないのは事実。
結局、留学生がいるにしても、日本人が多いしとかいう問題点はあります
とはいえ、2年間でSI企業では絶対に知らない世界に足を踏み入れることができたし、学びも多かったのは事実です。
もちろん悪い点も多いので、別の機会で紹介できたらと思います。
MBA時代に読んで、これは使ってよかったという本をカテゴリ別で紹介します。
今回は基礎編として、経営戦略とかマーケティングなど基礎科目を中心とします。
経営戦略
よくわかるマーケティング戦略
タイトルに「マーケティング戦略」とか書いてありますが、経営戦略の入門書として最適なのが本書です。
有名なフレームワークであるファイブフォーシズ分析とかPPM分析は、原書を読むよりもはるかに平易に学ぶことができます。
経営戦略の本よりも取っ付き易く、最初に読むにはいいと思います。
経営戦略の思考法
タイトルのとおり、経営戦略を思考するための指南書です。
経営戦略の歴史を起点として、経営戦略を読み解く1冊になっています。
単眼思考になりやすい点も指摘し、物事の背後のロジックやダイナミクスを重要性を説いています。
読書ガイド的な要素もあってなお良いですね。
良い戦略、悪い戦略
純粋に面白く興味深い内容です。良い戦略と悪い戦略を考察しています。
良い戦略の要である「カーネル」はシンプルさです。
短期的な思考にとらわれ、どんどんと悪い戦略へと変貌していく様を事例をとおして実感できます。
コーペティション経営―ゲーム論がビジネスを変える
経済学のゲーム理論を取り入れたビジネス書です。
非常に実務的であり、相手の次の一手を考える上で非常に重要なものになっています。
ゼロサムゲームやwin-winの構築も本書を通じて具体的にどのようにすればよいか鍛えることができると思われます。
戦略思考を鍛える上で重要な一冊です。しかし、本書は文庫本も絶版になっているのが残念です。
企業戦略論
「RBV」で有名なバーニーの戦略の教科書です。
海外のMBAテキストであり、上中下というボリューム感がありますが、網羅的にかかれており、インプットする上では良いと思います。
マーケティング
コトラーのマーケティング・マネジメント
マーケティングといえば、コトラー。
マーケティングを学ぶ上では、避けては通れない書です。
ただ、あまりいい訳とはいえず、読みにくいです。
それでも、マーケティングのエッセンスを得ることができます。
マーケティング・サイエンス入門
マーケティング・リサーチ系。
統計の知識は必須ですが、これを使いこなせれば非常に面白いと思います。
統計学は、ビジネスパーソンで知っている人が少ないため、これを使いこなせばビジネスとして成り立つと思うし、そういう人がシンクタンクとかにごろごろしています。
実際、簡単な分析方法であることもあり、騙されない上でも読んでおいて損はありません。
影響力の武器
マーケティングの分類かどうかは微妙であるが、騙されやすい人は読んだ方が良い。
営業パーソンもすぐ使えるテクニックがあるため、オススメです。
統計
統計学はMBAに入って学び始めたが、本書は非常に入り口としては最適です。ステップ・バイ・ステップで初歩から身につけることができます。
財務・会計
コーポレート・ファイナンス
財務は学んだ事ない人にとっては独特な科目である。その独特な科目の教科書。本書はグローバルスタンダードであり、共通言語として必須本です。
コーポレート・ファイナンス入門
入門書。コーポレートファイナンスがしっくりこない人には先に読むと理解が進みます。
会計学入門
実務家からすれば、会計の歴史とかはすっ飛ばしてよくて、中盤くらいから読むと良いです。
この本と上場企業の有価証券報告書があれば、かなり会計が身につくと思う。
ビジネス・エコノミクス
ビジネス・エコノミクス
ビジネスを経済学の視点を入れるとどういうことが言えるの?ということが平易に書かれています。
読みやすく、内容も具体的なので、非常に読みやすいです。
ミクロ経済学の力
経済学を一歩進んでやってみたいという人に本書は最適な本です。
とてもわかりやすく、かつ読みやすい。大学時代、ミクロ経済学にかじったことあるけれど、ここまでわかりやすい本があるとは思わなかった。