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日本映画の「レベルが本当に低い!」対しての反論は顧客のことを考えていない

2016/04/12

この記事がホットになっていることで、僕も読んでみた。

今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言

MBA的には、「日本の企業には戦略がない」と言った経営学者のマイケル・ポーターを思い出してしまう。

それはさておき、僕は映画が好きだけれど、邦画は洋画に比べれば観る本数は少ない。もちろん、邦画もものすごく面白いもの、素晴らしいものは数えきれないほどある。だけど、最近めっきりと邦画を見なくなってしまった。

というのも、中途半端な作品が多いからだ。マンガの原作などに豪華俳優陣やアイドルをつけて(日本にしては)大きな予算で制作している。かといって、面白いかというとそうでもなく、豪華俳優陣やアイドルは客寄せパンダ的な要素になり変わってしまっている。

●●が出演するから、見に行こうみたいな行動パターンが多くなってきており、作品そのものの質がいいわけではないのが多い。
話題性だけが先行してしまうケースも多いのではないだろうか。そういう意味で、このインタビュー記事も一理あると思う。(すべてではないし、それ自体に反論はあっていいと思う。)

で、僕がいいたいことはそういうことではなくて、以下のTwitterでの反論である。

http://togetter.com/li/960956

この記事に対して、Twitterで反論しているんだけど、反論者は映画関係者であると推測できる。
自身の立場で話していて、映画は見に来てくれる人で成り立っているものであって、映画館に足を運ぶ顧客のことを一切考えていない視点で書かれている。
映画ってものは、映画を観る人で成り立っているビジネスである。(まず、純粋に映画を観る人、DVDを買う人がいることで、事業として成り立っていることを忘れちゃいけない)

この考え方って、日本企業のものづくりでも多く氾濫していることだと僕は思っている。日本のものづくりは技術力は高いという話がよく出る。だけど、自分たちが技術力が高い、技術力のある製品だから、売れると思ったら大間違いだ。
結局、購入するのは、そのものを買う顧客である。自分たちの製品がすごいから売れるというのはメーカー目線であって、顧客目線ではなく、そのギャップが大きいほど、製品は売れない可能性は高い。

そんなことをTwitterのつぶやきをみて思ってしまった。
映画も顧客は誰なのかを考えて、純粋に映画を楽しんでもらう、ワクワクしてもらう、感動してもらう、ということを提供することが必要なのである。
そこに創り手がどう思うかは別問題なのである。

「自分がかっこいいから、観た人もかっこいい(と思う)」

という思考は捨てた方がいい。

もっと素直に顧客のことをみよう。

シンプルでありながら、とても重要なことだと思う。

顧客は、創り手の自己満なんて別にどうでもいい。

顧客は、ワクワク、ドキドキ、感動できる、
そんな場所を望んでいる。

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