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AbemaTVが気になる~さらなる動画サービスの幕開け~

本日(4/11)、サイバーエージェントとテレビ朝日が共同出資で設立したAbemaTVは、インターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」のサービスを開始した。AbemaTVはオリジナルのニュース、音楽、スポーツ、アニメ、ドラマなどを揃えた全24チャンネルという豊富なコンテンツを揃えている。

https://abema.tv/

昨年、サイバーエージェントの藤田社長の講演を聞く機会があり、2016年は動画コンテンツに力を入れたいとのことであった。
動画コンテンツサービスは、有名な既存サービスとして、「YouTube」「ニコニコ動画」などが挙げられる。

2つ気になる点がある。
ひとつに、24チャンネルであるが、既存のコンテンツが多い。例えば、アニメやドラマは過去やっていたものである。これが、有益なコンテンツになるのかどうかが疑問である。同じようなコンテンツとして、いつでも見える他の動画ストリーミング配信サービスの方が軍配が上がってしまうのではないだろうか。今後、AbemaTV内にオリジナルコンテンツが増えていくように思えるが、オリジナルコンテンツを作るための費用も莫大なものになる。一つのメディアを抱えるということと同義なので、今後、サイバーエージェントとテレビ朝日の技量が試されることになる。

もうひとつは、HuluやNetflix、アマゾンプライムビデオのように、いつでも好きな番組を見れるものではないという点である。リアルタイムで自分の観たい番組をみるという今までのテレビと一緒である。ちなみに、番組内に広告が出る点も既存のテレビと似ている点であり、利用者は無料で見られることから、ビジネスモデルはテレビと一緒であると思われる。
これが吉と出るのかわからない。

以前、藤田社長は音楽定額サービスのAWAについて、このような感じで述べていた。
「大量の曲を自らが選ぶ行為は大変である。だからこそ、プレイリストが存在する。」

だから、AbemaTVは(大量の番組を)自ら選ぶ行為をなくし、番組が始まるまで待ってもらい、リアルタイムでみてもらいたいという想いがあるのかもしれないと僕は考えている。
また、既存のニコニコ動画とも差別化も図っている。このAbemaTVのターゲットは全く異なる。
おそらく、女子高校生や中学生などティーン層を狙っていると思われる。

AbemaTV内のニュース番組は、かなりトレンドを意識した作りになっていたことからそう感じている。
ニコニコ動画のようにメッセージの投稿はできるが、画面内には出ない仕様になっており、まさに、”インターネット上でのテレビ”である。

あえて、今の潮流にはない動きだと思っている。昨年度からこのAbemaTVを開設するため、大きな投資を行ったサイバーエージェント。
これが今後どのようにコンテンツを創りあげ、利用者にとってどのような価値が創出されるか、個人的には楽しみである。

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