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アート

瀬戸内アートをめぐる旅~犬島~

2日目は犬島と豊島に行く。

犬島は3年前に行ってことがある。今回の旅で2回目だ。

特徴

犬島はとても小さい島であり、アート鑑賞であれば、2時間30分程度ですべて作品を周ることが可能だ。
作品はとても素晴らしいものが多いが、移動手段が難しい。

犬島の行き方は2通り。
一つに、豊島経由で行く方法。この便は高松から直島→豊島→犬島となっており、これで行くのが一番わかりやすい気がする。僕もこの方法できている。

ただ、知り合いの話だと、このルートで行く人が多いからこそ、船に乗ることができないという課題も存在する。
犬島行きの船は小さく、乗船できる人数に限りがある。
そのため、連休や瀬戸内国際芸術祭会期中だと、船に乗れないという可能性があり、犬島に行けないこともあるようだ。
早めの対応が必要である。
また、逆もあるようだ。犬島から豊島行きの船に乗れなかったという人もいるようだ。そのため、岡山経由で帰ったとのこと。気をつけなければならない。

ただ、今回のゴールデンウィーク中であっても、行きも帰りも特段問題なく乗ることができた。

もう一つの犬島へ行く方法は、岡山県宝伝港から乗る方法である。
まず、宝伝港とはどこかということだが、岡山駅から1時間30分近くかかる場所にある。

JR岡山駅→JR西大寺駅(約20分)→両備バス西宝伝バス停(約55分)→徒歩(5分)

アクセスが(電車だと)悪い港である。ただ、その分、船に乗りやすいらしい。しかも、港から船で10分程度で着くので、前者のルートよりも船に乗る時間は少なくするみたいでおすすめのルートのようだ。

所要時間

小さな島で作品が密集しているので、2時間~2時間半程度。
サイクルもバスもなく、歩いて回る。
作品も他の島に比べて密集しているため、鑑賞しやすいと思う。

作品

どれも素晴らしい。
犬島精錬所美術館を中心とした作品群で、家プロジェクトも親しみやすい作品でおすすめだ。

F邸/Biota (Fauna/Flora)/名和晃平

木場にある東京都現代美術館にて名和晃平展を機に大好きになってしまったアーティストである。
犬島の中でも観ることができる。

作品そのものは「ビッグバン」を意識しているとのこと。
物事がどのように生まれるのか、それを表現されている。
動物と植物、そして物質。それら3つの空間が家の中に用意されている。

入り口の白き大きな物質が大きなインパクトを与える。
左には、動物。右には植物と。エネルギーのある作品には心が打たれる。

名和氏の作品の中では地味かもしれないが、美しさと愛おしさが感じられる作品だと思う。今のところ常設なので、名和氏の作品に触れたい人にはおすすめな作品だ。

A邸/リフレクトゥ/荒神明香

民家の中に異様な美しさを持つ作品。
カラフルであり、ユーモラスである。円の中心には椅子があり、360度見渡すことができる。
遠くからみても美しさが感じられるが、近づいてみても、綺麗な作りになっている。

I邸/プレーンミラー/リバース/小牟田悠介


綺麗に手がかかった庭がある家にある作品。

家の部屋は2つ。
謎の周る物体と鏡(のようなもの)。
ヒュンヒュンと音がなって、変形をする。
これだけみてても面白い。その奥の部屋には鏡があり、反射し、
庭と対比するといい感じだ。

麗しい庭を見ながら、鑑賞することができる作品だ。

S邸/コンタクトレンズ/荒神明香


リフレクトゥの近くにある作品。
大小の丸いレンズがたくさん散りばめられている。
反射が美しい。

C邸/エーテル/下平千夏


3年前には展示されていなかったやつ。
展示がえがあってよいと思う。
ハンモックのように水糸の上に座れるのが良い感じで、
妹島和世氏の建築物を見ながら、リラックスできる憩いの場。

石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く/淺井裕介


民家の一角のスペースを淺井氏のユニークなペインティング。
独特な民族的ながら、可愛らしいのが特徴。
細かいので、いたるところをみることで新しい発見がありそう。

中の谷東屋/妹島和世


贅沢な休憩所スペース。
雨除けにもなるし、休憩所にもなる。
音の反響が大きくタップダンスができる。

住民は使っているか謎。

犬島精錬所美術館/柳幸典


犬島で一番素晴らしい作品(美術館なのか?)
美術館とあるが、柳氏のインスタレーション作品のみの構成であり、
近代化産業遺産である銅製錬所の遺構を用いて、名残を残しつつも、アートとしてよみがえらせる。
瀬戸内アートの中でも、個人的に超おすすめな作品なので、ぜひ体験してほしい。
そのまま銅製錬所の建物跡を見学できるのも良い。

犬島の島犬/川埜龍三


瀬戸内国際芸術祭関連ではないんだけれど、中の谷東屋から5分くらい歩くと、海岸沿いにある家にある。
写真の通りめちゃくちゃ大きく、インパクトがある。
瀬戸内国際芸術祭ではなく、こういった作品があると、素晴らしく感じる。
犬の内部にも入れるらしいが、イベント時のみの公開なので、外から観るだけだ。
でも、犬島散策がてら、本作品をみることをおすすめする。

ご飯


チケットセンターの建物の中で、たこ飯を食べる。
瀬戸内料理でもタコは有名。たこ飯のタコは甘くて、美味しいかった。
タコ買ってくれば、できそうな料理だな。素朴でよかった。

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