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【読書ノート】戦略的思考を鍛えるためには、ケーススタディ本が役に立つ『戦略参謀』

2016/12/25


何回も読んでいる戦略脳を鍛えるケーススタディ本。

テキストベースで書いてある本はベースをつくる上ではいいんだけれど、それをどのようにアクションするかを考える上では、ケースが良いと思う。

といっても、実践に勝るものはない。
あくまで鍛えるという意味で重要だと思う。

 

どんな内容か?

本書は、紳士服チェーンの営業マンが、専務の逆鱗に触れることで、経営企画室に異動になる。
そこで、経営を改善させるために、コンサルタントにアドバイスを受けながら、成長していく物語になっている。
大半が小説ベースになっており、途中途中に筆者の解説が入る構成になっている。

組織で実践できる戦略とは何か。
自社の経営の1手は何か。

営業畑の主人公で、経営のことを何も知らないながら奮闘する姿が描かれている。
そのため、戦略とは何か、どういうものなのかを学ぶためでも主人公と一緒に勉強することができる1冊だ。

メモ

正しい問題解決のための思考ステップ
①現状把握
②真因の追求
③解の方向性
④具体策の比較検討
⑤実行計画の明示

問題解決をする上では、まずは現状をありのままみることが必要だ。
現場に赴いて、自分の目で確かる。現場の声を聞く、顧客の声を聞く。
そういった足で運んだ上から、何が原因なのか、課題はなんなのかを考えなくてはいけない。

『成功した創業者』が行っていた時のように、素早く、的確に、PDCAを回せる状態を目指す

PDCAサイクルというと、口だけになってしまいがちだけれど、スピード感を持って、回し続ける状態を作り、
好循環をうませる組織にしないとダメだと思う。

当たり前のことをきちんとやる

これはすごく重要!
難しいことをしているわけではなく、当たり前のことをきちんとやることで組織が改善される。

全ての案、企画には、それを適用させる前提があります。その前提を正しく押さえないままでの企画の提案はあまりにも危険すぎます。

いくら、コンサルタントがやっているフレームワークとか駆使しても本質が異なれば、ベクトルが異なり、大失敗してしまう。
特にそういうのが多く、本で書いてあったから、やるじゃなくて、ちゃんと適用できるかの前提条件を把握している必要がある。

「私は、全てのビジネスに従事する者は、自分の能力を高め、そして価値のある仕事をしてナンボだと思っている。
そして、その価値をもって、企業に貢献し、そして、その企業が社会に貢献するっていうことだと思っている。」

物語の上司がいう言葉だけど、重要な言葉だ。

関連するオススメ本

超一級のケーススタディ本なので、ぜひ読んでおくことをオススメしたい。

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