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あいちトリエンナーレ2016の率直な感想を書いてみる

あいちトリエンナーレ2016について、率直な感想を書きます。

あいちトリエンナーレの歩き方については以下を参照ください。

あいちトリエンナーレ2016の歩き方

あいちトリエンナーレ2016の歩き方~豊橋編~

あいちトリエンナーレ2016の歩き方~岡崎編~

あいちトリエンナーレ2016の歩き方~名古屋編~

この批判的な感想は1個人のものなので、ご了承ください。
また、対象となるのは現代アート作品だけです。
あいちトリエンナーレでは舞台、パフォーマンス等ありますが、鑑賞していないので、本感想の対象外とします。

前回のトリエンナーレ

3年に1度のアートの祭典のトリエンナーレ。
愛知県という都市で行うあいちトリエンナーレは今年で3回目になります。

ぼくは3年前のあいちトリエンナーレ2013に行きました。
そこでのトリエンナーレの完成度は非常に高かったです。
作品の数、作品の質、全てにおいてよかった。

名古屋会場の長者町エリアはその商店街ならではの作品も多く、歩いてアートを探すのが楽しかったです。

岡崎会場も、名古屋から離れていますが、行ってよかったといえる内容でした。
古民家を使ったアート。デパートの中にあるアート。どれも非常にクオリティが高く、アート好きではない方も楽しめる、勧めることができるイベントでした。

それがあいちトリエンナーレでした。

今回のトリエンナーレ

ですが、今回のあいちトリエンナーレ2016は、残念の一言です。
すべてが前回のあいちトリエンナーレに負けています。

今回のトリエンナーレでは、ワクワク感がないのです。

テーマは「旅」なのに、全然ワクワクしない。
興味深いテーマなのに、作品とテーマとの関連性が低い。

色々と問題点があります。

作品の数が減った

あいちトリエンナーレ2016では、作品の数が昨年度に比べて少なくなっています。

今回から、豊橋会場が追加になっているにもかかわらずです。
特に、作品の数が減ったと思ったのは、名古屋エリアの長者町、岡崎エリアです。
こちらは、作品の数が減り、「せっかくきたのに、これだけ?」という気持ちになります。

前回のトリエンナーレをみていたら、なおさらです。

作品の質の低下

数だけではなく、作品そのもの質も低下しています。
前作は「揺れる」という難しいテーマであったにもかかわらず、興味深い作品、ワクワクする作品、考えさせられる作品、5感に訴える作品などあり、非常に作品が良かったです。

それを期待して、今回のトリエンナーレにきましたので、残念でした。

作品自体の面白さ、興味深さが少ないです。
個人的に良かったのは、愛知芸術文化センターと豊橋地区で、それ以外が結構がっかりです。

岡崎エリアのシビコ、長者町については、前回が良かっただけに、本当に残念です。

作品の展示の仕方に難あり

あいちトリエンナーレ2016の1番の問題点は作品の展示の仕方やキュレーションに問題があると思っています。

作品の量は少なかったとしても、作品の良さや展示の仕方によって、カバーすることができ、鑑賞者も満足すると思っています。

ですが、あいちトリエンナーレ2016では、それがなかった。
非常に面白くない展示が多いのです。

特にひどかったのが、名古屋市美術館です。
ただ、作品を置いてあるだけ、何も工夫されていない感じが否めません。

前回の名古屋市美術館ではワクワクしたのに、それがない。
単なる企画展です。いや企画展の展示でもここまでひどくない。

そう思っています。

予算の問題かもしれないけれど

あいちトリエンナーレ2013に比べて、予算が少なくなったのかなと思っています。
作品の量やエリアの縮小はこれが原因なのかと推測しています。

ただ、それでも、もっと面白くできるよね、ワクワクさせられることはできると思います。

今回それがなかった。

次回は

今回のあいちトリエンナーレ2016は全然人に薦められる内容ではありませんでした。

前回のように面白い、ワクワクするあいちトリエンナーレを2019年にやってくれることを願っています。

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