全然お酒が飲めない僕がビール業界のちょっと調べてみる
今週の日経ビジネスの特集はビール業界だった。ビール業界の再編が大きく始まっていて、今後も新たな動きになるので注目だ的な記事である。
最近では、キリンがブラジルビール大手スキンカリオールを2011年に約3000億円という巨額の買収をしたが、2015年12月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正し、最終損益が560億円の赤字に転落すると発表している。
また、アサヒビールは10日、英SABミラーを買収する世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブとの間で、欧州ビール4社を買収することで合意したと発表している。買収額は、25億5000万ユーロ(約3297億円といわれており、巨額である。
サントリーでは、ビームの買収が記憶に新しい。取得額は約1兆6000億円であり、M&Aの歴史に残る大規模買収であり、ビールというか、アルコール業界として大きな改革であったといえる。
なぜ、ここまで大きくビール業界、しいてはアルコール業界で再編が行っているのだろうか。
素人目から考えて、理由は大きく3つある。
1つ目に、ビール業界として、シェア争いは加速化している点である。日本におけるビール業界はシェアの争いが激化しており、アサヒ、キリン、サントリーがビールという戦場の中で、戦い続けている点であり、パイの奪い合いを行っている。日本ではそれが頭打ちも目立つ。そのため、世界で戦えるための競争力をつける必要があり、すでにある海外のブランドを買収しようとしている。アサヒ、キリンはビールの強化、サントリーはアルコールという大きな括りにして、蒸留酒のビームを買収したわけだ。
2つ目に、酒税法改正2016年以降、ビール税率を引き下げ、一方で発泡酒・新ジャンルへの税率を引き上げる酒税法改正が検討されている。そのため、ビールメーカーは特にビールを強化しようとしている。ビール製造メーカーにとっては、これを機会と捉え、攻める体制なのだろう。
3つ目に、新しい市場が開発された点だ。クラフトビール市場とノンアルコール市場である。特にクラフトビール市場の活発化が目立つ。元々地ビールとして地域に根ざしていた点はあるが、ヤッホーブルーイングのようなユニークなクラフトビールメーカーによって、日本でも大きなブームとなり、日本でも販売できるようになった。このような市場が生まれたことによって、活性化したのだろうと推測する。
っつても、僕は酒が飲めない。飲まないのではなく、飲めないのだ。仕事の場でも、飲んで1杯程度。対して飲まない。
だから、この市場はどうでもいいし、気にしたくない。とても興味があるのは、めっちゃ高い金額を要して買収しまくっている点だ。買収するメリットの大きな点は、お金で時間を買うことができる。消費財にとって、0から生み出すのは大変であり、時間を要する。だから、今すでに人気のあるブランドを買い取れば、その手間が増えるよねっていうことだ。
ビールの業界もブランドはとても大事であり、味よりもブランドらしい。日経ビジネスの記事によると、目隠しすれば、実はあまり違いがなかったり、売れているものと味の良さが比例しなかったりするということが書いてあった。
僕の友人も目隠しして試したことがあるが、実際は全然だ。日本でエビスビールがうまいという人に遭遇することが多いが、実際目隠ししてみると、美味しかったものが、別のビールだったりすることがある。だから、ビールの勝負は味覚よりもブランドの方が決め手と考えることもできる。
そのような理由で、ビール製造メーカーの海外プレーヤーの買収は意思決定として大切なんだと思われる。
データでみてみよう。
この図は、国別一人あたりビール消費量である。日本があんまり飲まないのはそうなんだろうなって思うけれど、1位のチェコとの差が興味深い。1年で一人あたり、3.3倍離れている。驚きだ。あとはイメージ的にも正しいドイツは上位。意外にもビールで有名なベルギーはそこまで消費していないということがわかった。
あと、国別消費量をみたら、人口が多い中国が1位。
ランキングでみると、日本も健闘している方じゃないかと個人的に思っている。
日本の市場規模的にどうなっているか、直近の消費量をグラフにしてみたものだけど、下がり続けている。データからもビール飲まない人が増えてきている。たぶん、2つあって、ビール以外に飲む人が増えたからという点と、アルコール離れする若者が増えたからだと思う。ビール以外の選択肢が増え、とりあえずビールじゃなくて、ハイボールやチュウハイなどを選択する消費者も増えたんじゃないかと推測している。あと、僕みたいな酒のめない輩が増えたんじゃないかと適当な考えを持っている。
僕はあんまり興味ないので、ちょっと簡単に調べてみた感じを記載している。いろいろと適当な分析ですいません。