「神の手」という、何がワクワクなのかわからないサービス
Twitter界隈で「神の手」が炎上しているみたいです。
最初に聞いたときに、「神の手って何さ?」って印象でした。
「神の手」といっても、
マラドーナではないです。。。
神の手とは?
マザーズに上場しているブランジスタのゲーム会社ブランジスタゲームが提供する
iPhone/Android 向けスマートフォンアプリの3D クレーンゲームです。
クレーンゲームをアプリ内で再現し、獲得した景品が自宅に届くといったものです。
AKBでお馴染みの秋元康氏がプロデュースしているみたいで、景品はコラボしたものが目玉になるようです。
第1弾企画がすごい???
この神の手の第1 弾企画の商品は、AKB48選抜総選挙当日のステージの空気を入れたものだそうです。
名づけて「場空缶」
立候補した全メンバーの、総選挙当日の写真と10分の1で直筆メッセージが同封されているとのこと。
「お、おぅ」
そこまで、AKBに興味ないんですが(たまにAppleMusicで聴いちゃうことあるけれど)、
これみんな欲しくなるんでしょうか。
すごい。
しかも、クレーンゲームと同様だから、お金を払って、仮想コインのようなものを買って、
スマートフォンでやるんですよね。
面白いんですか。
僕は100円でもやりたくありません。(リアルなクレーンゲームもやって取れると思ったことないので...)
ただ、ファンからしたら涎垂もので、必見のアイテムなのかもしれません。
そうしたら、課金額が半端なさそうですね。
マジで上場しているの?
こういったビジネスをやっている会社が上場しているとかヤバイです。
実際は株式会社ブランジスタゲームというところですが、親会社の株式会社ブランジスタのゲーム部門のようなものですから、
結局、上場企業がやっているのと同等ともとれるわけです。(ニュースリリースもブランジスタのIRから出ているし)
こういう会社が上場することができるなんて、大変すごいと思います。
株主向けの「神の手」の資料がとても突っ込みどころ満載です。
大変勉強になります。
以下がスライドのURLなので、ぜひみてほしいです。
http://www.brangista.com/ir/library/2016/hs29k3bgz8d2zw335m.pdf
本来はここで1枚ずつスライドにコメントを書いていきたいんですが、
転載しちゃうのは良くないので、簡単に僕が気になったところだけメモします。
・有料モデル ”他のゲームは課金率3%程度、神の手は100%課金”
→単純に無料でゲームをプレイできないだけ。課金してまで、プレイする人が何人いるかの問題になる。
・開発コスト・運用について ”「神の手」にGame Overはありません”
→利用者の財布次第
※あと、このスライドは全角数字と半角数字が混ざっていて気持ち悪い。
・収益モデルの強み
課金率は通常の33倍以上
→だから、有料ゲームだからでしょ。1回○○円っていう。
そしたら、課金率は意味なくて、何人やるかって問題でしょ。
・収益イメージ例
この収益イメージ、作りなおした方がよい。
AKB48ゲーム、課金ユーザー含んでいないプレイヤーも対象となっており、
半分が本ゲームに課金するっていうシミュレーションになっている。
しかも、1人1日2回プレイすることが前提となっている。
→やり直ししてください。
最初のスライドからうまくこと言った感あるし、なんか見てて辛くなりました。
このスライドをみて、株主になりたいと思いますか?
僕が株主だったら、即刻全株売却します。
将来のことを考えて、不安で仕方ない。
結局、コンテンツに頼りっきりだし、その商品が利用者にとって、課金してまでほしいものじゃなかったら、
一瞬で失敗しそうなビジネスモデルです。
こういうスライドを堂々と出すっていうだけで、上場企業がやるレベルじゃないと思います。
株主はどう思っているんですかね。気になるところです。