やっとルノワール展に行くことができた
4月の下旬から六本木の国立新美術館で「ルノワール展」が開催されています。
六本木に行く機会があり、観てきました。
もうそろそろ終わってしまう企画展なので、行けてよかったです。
ルノワール展の概要
展覧会名
オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展
会期
2016年4月27日(水)– 8月22日(月)
会場
国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
ルノワール展の感想
ルノワール展の感想ですが、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会が素晴らしい」に集約されそうです。
ルノワール作品を満足行くまで堪能できる
本企画展はルノワール展という名前だけあって、たくさんのルノワール作品を観ることができます。
写実的な初期作品から、薔薇色の裸婦を描いた晩年の作品まで展示されています。
日本において、ルノワール作品では珍しいとされる風景画、静物画もあって、意外な一面もみることができます。
ルノワール作品(1部周辺の作品もありますが)を100点を超える作品を集まる稀有な企画展なので、ルノワール好き、印象派好きであれば、ぜひ足を運ぶべきでしょう。
オルセー美術館・オランジュリー美術館の作品が来日
フランスを代表する美術館であるオルセー美術館、オランジュリー美術館からルノワール作品が運ばれてきました。
個人的にはオランジュリー美術館の作品はそこまで多くなく、ほとんどがオルセー美術館の所蔵の作品な気がします。
これを集めるのにも大変だったんじゃないでしょうか。
ここまで有名美術館からルノワール作品をもってくるのだから、力の入れようは半端なさそうです。
個人的に好きな作品
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
やっぱりなんといっても、目玉作品。
ルノワール好きじゃなくても、この作品は観たことある人が多いのではないでしょうか。
この作品を観て、最初の感想は、
「意外と大きい」ということです。
本作品、131.5 × 176.5 cmあります。
大きいからこそ、ダイナミックさが意識されており、一人ひとりの表情の細かさがあります。
いまにも、この絵から動画が流れるような流動感があります。
色彩も鮮やかであり、観ていて心地よくさせてくれます。
(後ろの男たちはキスしまくっていますが。)
この作品をみるだけでも、価値のある企画展だと思います。
「ピアノを弾く少女たち」
ルノワールというと、この作品のイメージも非常に大きいです。
ピアノを弾く少女。そして、隣にいる女性。
暖かいタッチと親しみやすい空間。
構成も美しい。
本作品を観られることもこの企画展に行きたかった理由の一つです。
「《ジュリー・マネ》あるいは《猫を抱く子ども》」
以前、森ビルでやっていた「こども展」にも観ることが出来た作品です。
ルノワールらしくないタッチなんですが、あたたかみもあって、作品単独でとても印象的で、好きな作品。
「草原の坂道」
ルノワールは風景画のイメージは全くなかったので、本作品のように風景画がみれてよかったです。
子どもを連れて坂道を降りてくる女性がいいですね。
展示構成はなんか微妙だった
ルノワール展は、10章構成となっています。
年代順でみるというよりは、テーマ別になっているといっていいでしょう。
個人的には展示順が微妙でした。
というのも、ルノワールが描いた年代がバラバラに展示されています。
対比するという意味ではとても効果的なのですが、比べるということにも適していないような展示方法でした。
観る人によって、作品が安定していないようにも観えてしまう。
(描いた時期が大きく異なるから)
この点が結構あんまり...なところです。
疲れた
ルノワールずくしの企画展であるため、途中非常に疲れます。
癒やし、暖かさもあるルノワールなのですが、ここまでルノワールをみると、非常にお腹いっぱいにさせられてしまうのです。
たぶん、展示の構成が個人的に合わなかっただけなのかもしれません。
ルノワール展の混雑状況
日曜日の夕方いきましたが、あまり混んでいない印象でした。
入り口のチケットもスムーズに買え、入場にも制限はありませんでした。
中は、人は多いとはいえ、ストレスなく鑑賞することができました。
ルノワールということもあり、とても人気のある画家のため、もっと混んでいるかと思いましたが、そうでもなかったです。
ただ、あともうちょっとでルノワール展は終わってしまうので、さらに混雑することが予想されます。