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匠大塚が春日部にできるけれど、そこでいいのでしょうか?

2016/08/11

「匠大塚」という家具店が春日部にオープンしました。

この「匠大塚」は、大塚家具の創業者であり、前会長の大塚勝久氏が新しく創った会社です。
個人向けの大型店「匠大塚春日部本店」がオープンすることになりました。

大塚家具は昨年お家騒動として、大きな話題になりました。
結果、創業者で会長の大塚勝久氏が退くこととなり、娘の久美子社長に経営の座を譲りました。

新生大塚家具は、中価格帯の商品を中心にして、気軽に入りやすいお店に方向転換しました。
しかし、2015年12月期(単体)の業績予想を下方修正し、最終損益は16億円の赤字と発表しました。
これは、大塚家具が6年ぶりの赤字ということになります。

一方で、創業者の大塚勝久氏は「匠大塚」を創業し、個人向け大型店を本日(6月29日)、春日部本店にオープンしました。

匠大塚の価格帯は6万~400万円台といわれています。
大塚家具の価格帯が6~30万前後ということですので、匠大塚は、大塚家具に比べて、はるかに高価格帯な家具店になります。

そうなると、「匠大塚」の商品を購入する層も絞られてきて、高所得者にターゲットを絞っているといっていいでしょう。
ここまで高い家具を買う人は非常に少ないです。

大塚家具でさえ、値段が高いと思っている人もたくさんいると思います。
家具業界では、ニトリや通販サイトが台頭し、業界そのものが大きく変わっていっているように思えます。

ユニクロが出てきたみたいに、よりカジュアルな値段で家具を購入するといった人も増えているんじゃないでしょうか。

ターゲットを絞ることはいいことです。
高級路線一直線で、家具何百万でも質が良ければ、購入する人いるとは思います。
現に、大塚家具は成長した理由はそこにあります。
高級路線で、良質なものを顧客にしっかりと訴求して成功できました。

ただ、僕が気になっているのは、本店を春日部にオープンしたという店です。

「匠大塚春日部本店」は2月末に閉店した旧西武春日部店を買い取って、改装した店舗になります。
1階から5階まで全て店舗で、2万7千平方メートルに約1万5千点の家具が展示販売されます。

この春日部本店をオープンさせたことで、すでに4月にオープンした法人向けの「デザインオフィス」
と個人向けの春日部本店を両輪で匠大塚の集客を本格化させるようです。

ちなみに、法人向けの「デザインオフィス」は日本橋にあります。
高級路線に行くにあたり、こちらの立地については、個人的に特段気になっていません。

僕が気になっているのは、6月29日オープンした「匠大塚春日部本店」です。
春日部という立地です。

この春日部本店は春日部駅東口より徒歩約7分のところに立地しています。
また、東京から車で頑張れば1時間くらいの距離です。

僕はこの立地で、大塚家具よりも高級路線で勝負ができるのか気になっています。

悪くいえば、「春日部でこんな高いもの買う人がどれくらいいるんだろう?」ということです。

一応春日部の所得について調べてみました。

春日部市の平均年収は302万6222円(2015年)だそうです。
で、「匠大塚春日部本店」で商品を買う人は価格帯6万~400万円台を踏まえると、
世帯年収1000万円以上だと思われます。
ただ、そのような世帯は全体の5%しかなく、5140世帯でした。

ちなみに、さいたま市の平均年収は380万9352円で、
世帯年収1000万円以上が全体の9%であり、45070世帯です。

もちろん、町の所得だけが全てではありません。
所得だけで語れることは少ないと思いますが、それでもその商品を買う人がその土地にどれだけいるのかを踏まえてオープンさせた方がいいと思っています。
おそらく、いろんな点を総合し、春日部市に本店を置いていると思われます。
しかしながら、実際に、本当にちゃんと立地条件を分析した上で出店しているか謎なところがあります。

春日部市民だけでなく、周辺地域の方々がわざわざ店まで足を運び、高級な商品を買うのかを本当に検討したのか気になるところです。
今は、興味をもった人がたくさん行くと思われますが、それが長期的に続くかどうか。

また、西武春日部店閉店した理由もちゃんと分析する必要があります。
なぜ、閉店したのかということをしっかりと検討しているべきなのでしょうか。

それらも踏まえた上で、立地をどこにするか検討すべきだと思いました。
匠大塚が春日部に出店させた理由として、
春日部は、大塚氏の出身地であり、大塚家具を初めて出した場所。
だからこそ、愛着があった春日部で、匠大塚を出店させたという記事もあります。

実際、それが大きな要因になっているとすれば、あまりよろしくないと思います。
現状の顧客のニーズがそこにあるのか、顧客に価値を訴求できるのかをはっきりと踏まえないといけません。

とはいえ、結局、オープンしたばかりなので、これからどうなるかわかりませんが、気になるトピックの一つになっています。

匠大塚のポジショニングと立地が大きく乖離しているのでは?というそんな疑問でした。

(※世帯年収・平均年収は年収ガイドを参考にしました。)

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